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「覚悟」

私には、現在1歳7ヶ月になる男の子がいます。
今回は私の息子に関するお話からコラムを書いてみたいと思います。
私の息子は、私に似て我が道を行く性格なのか、少し他の子ども達と違う面が生後からありました。
最近では大分笑うようになりましたが、以前は家の外ではあまり笑わなかったり、他の子ども達と一緒の時でも、周りに無関心であったりする面がありました。 発達も周りの子ども達に比べると少々遅いようでした。
発達が遅いのは少し気にはしていたものの、周りの子と違うのは、マイペースな性格であるのかなと、大して気にはとめておりませんでした。

しかし、ある日妻があるテレビ番組の発達障害の特集をきっかけに息子は自閉症なのではないかと疑問を持ちました。
私も何となく気になり、自閉症について少し調べて見たところ、自閉症に見られる症状が当てはまっている点が多く私達の間で息子に対する自閉症の疑惑が強くなりました。
自閉症の診断というのは専門外来でないとできなく、数ヶ月待ちという状態でした。
自分たちで調べれば調べる程、疑惑は強くなり、とうとう妻は泣き出してしまいました。
専門外来には未だ受診できておりませんが、今になってみるとまた息子の様子も変わってきて、思い過ごしであったような気がしています。
数日間このような出来事があったのですが、私は不思議と自閉症なら自閉症でも構わないと思ったのです。
産まれてからの数か月は、父親としての実感さえなかなか持てなかった私ですが、 いつしか息子のことは可愛いくて可愛いくて仕方のない存在になっており、仮に自閉症だったとしても絶対に愛せる自信がありました。

その数日間は子どもの寝顔をずっと見てしまいました。あどけない息子の寝顔がたまらなく愛しく思えて、この子だけは自分の人生をかけてでも不憫な思いをさせないという気持ちでスヤスヤ眠る我が子の寝顔をジッと見つめていたのです。
正直、子どもに興味のなかった自分が、このように思えたのが不思議で自分なりに考えてみました。
出た答えが『覚悟』という言葉でした。

子どもができて1年6ヶ月の年月が経つうちに、この子を守っていくと言う覚悟が備わっていたのだと思います。
時代劇などにもよく出てくる言葉ですが「覚悟は良いか」「覚悟はできておるな」というセリフを耳にしたことがあるかと思われます。
この覚悟という言葉は非常に意味深いものであると思います。 人生には皆、決断をしなければいけないときが多々あるはずです。
何か事をなす時には、それなりの覚悟が必要になるのだと思います。
私も、開業して8年になりますが、開業するに当たり10年以上の年月をかけ準備をして、いざ開業するとなったときには大いなる覚悟を持って望んだような気がします。
開業してからの、様々な苦難を乗り越えてこられたのは、その覚悟が備わっていたからであると思います。
この覚悟というものは、覚悟を決めて望む場合もあれば、時と共に覚悟が備わっていく場合もあるかと思います。
何にせよ、人間は何か事を成すときには大いなる覚悟がないと、少々の困難に打ち勝てずに挫折してしまいます。 結婚なら愛する人と人生を共にするという覚悟を持って決意しなくてはいけないですし、新たに仕事に就くときにも覚悟を持って望まなくてはいけません。 親の死に対しても、いつしかやってくるその日に大して覚悟を決めておかなくては、十分な親孝行をしておくこともできず、その悲しみを乗り越えられません。 人生においても、仕事においても覚悟を決めて決断し、行動するという事が、改めて重要なのではないかと実感しました。

水の森美容外科では 医師に始まりスタッフまで、大いなる覚悟を持って、一人の患者様のお身体をサポートしていくという信念を持って、診療に従事していきたいと思っております。